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2016.07.07

通っていた大学の専門科目の一つに「放送文章」というものがあった。簡単に言えば、テレビなどのアナウンサーが読み上げる文章の事だ▼一般的には馴染みがないこの文章だが、何が違うのか。それは、文章の中に、「あの」とか「それ」などの指示語や、難しい単語を極力入れないという点にあり、これらを「読み言葉」という。つまり、入ってくる情報は耳だけというわけで、そこに指示語や難しい単語があると、正しく理解できなくなってくるというわけである▼それに対して、新聞や小説などは「読み言葉」といい、目の前に文章があるので、多少の難しい単語や指示語があっても、自分のペースで、後戻りしたり、調べたりして、理解することができるのである。その違いは大きい▼放送文章は、聞いていると感じないが、その文章を見ると、子供じみた、稚拙な文章のように思える。ニュース番組の面白い見方として、この点に注目してみるのも、面白いかもしれない。

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