1. HOME
  2. ブログ
  3. 片隅抄
  4. 2016.10.01

2016.10.01

朝晩の通勤で、抄子は自宅のある旧磐城市から旧常磐市、旧内郷市を経て旧平市にある会社まで往復している。通勤するのに4つの市をまたがらねばならないと知ったら、どれほどの距離と所要時間を想像するだろう▼取材に出かけるとすれば茨城県の隣の旧勿来市まで行く。北は合併前まで双葉郡だった久之浜村・大久村へ、阿武隈高地(昔は山地)に向かえば旧石城郡の7つの町村がある。地方の小さな新聞社の記者たちは、14もの市町村を取材エリアとして取材に駆け回っていたのだ▼かつて日本一だった1232平方㌔の面積は今や市部だけでも全国12位。1位の高山市は平成の大合併で周辺9町村を編入し、139平方㌔から2177平方㌔に広がった▼もっとも、広ければいいわけではない。合併から50年を経た今もまだ、〝南北問題〟〝地域の垣根〟という幻影を見ることがある。いわき人気質なのだろう。広さより質の高さが求められるこれからの50年になる。

関連記事

海産物加工品の製造販売 丸市屋

カテゴリー