2017.02.14
いわき海星高が春のセンバツに出場したとき、甲子園のアルプススタンドにいた▼そのとき打ち鳴らしていた埼玉県立所沢西高吹奏楽部の『タッチ』の演奏を、日曜日に行われたいわきサンシャインマラソンの第1折り返し点・江名港で久しぶりに聴いて胸が熱くなった▼先の東日本大震災で、西高は被災地でボランティア活動をしようと決めた。そのとき紹介されたのが津波に襲われた海星高だった。グラウンドに埋まった瓦礫やガラス片などの撤去、大破した校舎の清掃に駆けつけた生徒たち。甲子園でも吹奏楽部のない海星高の代わりに応援演奏を買って出たのだった▼サンシャインマラソンの応援には現役の生徒と教職員だけでなくOBも参加。KSOV(高校最後の思い出にボランティアへ!)が合言葉だ。江名港での応援のほか、ミニ演奏会を通した地元住民との交流や海星高を訪れて今も友情を大切にしている。いわきでの経験をうまく生かしてくれたらと思う。