2017.04.15
三和地区の三阪、永井、差塩、永戸小が統合され、沢渡小を校舎に新「三和小」が開校して3度目の春を迎えた▼児童の歓声が消えた校舎の再利用はまだだが、自宅から遠く離れた学校に通うことに、子どもたちは慣れただろうか。その三和小そばにある三和町ふれあい市場で『わたしたちの三和』と題した小冊子を見かけた▼この「三和ふるさと教育」資料集は、子どもたちのふるさとへの誇りと愛着、地域の人々への感謝の気持ちを育てようとの願いから、小学校の先生や地元の人たちが協力して執筆し、編集。今年3月に発行されたものだ。面積が広い三和の自然や産業、歴史、伝統などが子どもにもわかりやすく掲載されている▼町ではかつて、永井小・中学校PTAが『永井の昔ばなし―ふるさとの民話と伝承―』という素晴らしい本を出版している。ここでも、子どもたちに故郷の良さを知り、継承してほしいと願う親や地域の人たちの温かい思いが感じられる。