1. HOME
  2. ブログ
  3. 片隅抄
  4. 2017.11.30

2017.11.30

「かわいがり」という言葉の意味が、度を越えたしごき、言い換えれば、暴力だと世に知れ渡ったのは平成19年の事。相撲部屋内で未成年の弟子をビール瓶等で殴るなどの暴行の末に亡くなった事件だ▼そんな記憶も薄れぬ今、また悲しい事件が起きてしまった。横綱が後輩力士に態度が悪いと暴力をふるい、けがをさせたというもの。横綱の引退という結果につながったが何か後味が悪い▼連日、ワイドショーのメインで扱われ、出演者すべてが評論家気取りで持論を展開していた。「貴乃花親方が、協会に話していれば」「被害者は一般人でないから」。おおむね、加害者である横綱を擁護する意見が多かった▼論点が違う。昨日の引退会見で、「後輩に対して礼節を教えるのは先輩の務め」と、行きすぎだとしながらも自身の行為に関しては肯定ともとれる発言はいかがなものか。諸悪の根源は、臭い物に蓋をしてしまえばそれでおしまいという協会の悪しき習慣かもしれない。

関連記事

海産物加工品の製造販売 丸市屋

カテゴリー