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2018.03.20

日本の原風景ともいうべき、茅葺き屋根を見ることはもうほとんどない。手入れが大変な上、費用もばかにならないからだろう。先日、田人町黒田の満照寺不動堂の茅葺き屋根が全面新しくなった▼数年前、市内南西部エリアを取材していたころ、何度か通った。県指定重要文化財の不動堂を火災から守る防火訓練、地区の伝統行事である獅子舞、棒ささら披露など冬、夏場での思い出だ。震災後には不動堂の境内で映画ロケも行われたと記憶する▼修復用の資料を見たが、予想通り高額だった。補助金があるとはいえ、文化財の保護、継承には民間だけでは力不足であるが、地区住民の熱意はいささかも衰えない▼まちのPRには、この葺き替えを機会に大いにPRしてもらいたい。不動堂周辺は街道筋を思わせ、小旅行の気分に浸れる。さらに田人全体は広く、これからの季節には自然がたっぷり楽しめる。桜の次は新緑に様変わりする。これだけでも目に癒やしを与える。

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