2018.07.25
西日本地区を襲った豪雨は、各地に甚大な被害をもたらした▼2週間たった今も、行方不明者の捜索が続いている。府県合わせて14の地域で土砂災害や川の増水・氾濫、家屋の浸水など自然の猛威に蹂躪された。200人以上の人が亡くなり、何とも痛ましく、胸が締め付けられる思いだ▼雨がやみ被害の拡大は避けられたが、本当に大変なのはこれからだ。7年4カ月たった今も東日本大震災で被害を受けた人の中には、将来の生活の不安から物心両面で追い詰められている人も少なくない。行政には、今回の豪雨で被害を受けた方々への、長期にわたる手厚いサポートをお願いしたい▼ところで、今回のような大災害ですらも日がたつにつれ、報道機関での取り扱い方は小さくなり、われわれの記憶からも忘れ去られていく。西日本豪雨に限らず、これまで起きた自然災害によって今も苦しんでいる人は大勢いる。忘れることで支援の手が薄くなるのだけは避けたい。