2018.12.08
プロ野球2018年のシーズンが終了。今年もさまざまな記録が生まれた▼スポーツに数字はつきものだが、殊にプロ野球は「記録」だけでも話題に事欠かない。昔の記録をひもとくと、そのタフネスぶりがわかる。例えば今季、1シーズンの投球回数が200に届いたのは巨人の菅野(202)だけだが、日本記録は昭和17年の林(朝日)の541回3分の1だ!▼日本最多記録の中には通算代打安打186というマニアックなものもある。宮川孝雄さん(広島)の生涯安打は267だから、実に7割が代打で放ったことになる。広島一筋、年間わずか20~30安打の選手が15年間も活躍したのだから、1打席の勝負強さが際立っていたのだろう▼引退した翌年に広島は悲願の初優勝を遂げる。そしてスカウトに転身した彼は、北別府学、前田智徳、津田恒美、現監督の緒方孝市といったダイヤモンドの原石を次々に発掘することになる。こういうドラマがあるから面白い。