2019.09.19
どうしてこれだけ問題になっているのに同じような事件が続くのか、あおり運転に関する報道が後を絶たない▼先日は、あおり運転の揚げ句、エアガンを撃ち付けるという想像を絶する行為で逮捕されたという報道があった。被害者にすれば命の危険も感じるような、言いようのない恐怖を感じたことだろう▼こうした状況の中、ある芸能人の「前の車が、極端に遅かったり急ブレーキを踏んだりしたら、誰だって怒るしあおりたくもなる」という発言がネット上で炎上している▼言いたいことも理解できるし、あおり運転を擁護している訳ではないのはわかるが、与える影響力を考えれば失言と言わざるをえない。ただ、逆手にとって、故意に急ブレーキを踏んだり、遅く走って後続車の反応を見る。そしてそれを録画して、ネット上に公開するといった行為も出てくる恐れもある。ネット社会の弊害の典型だが、思いやりの心を忘れずに、ハンドルを握ることが大事だ。