2020.2.29
昭和の歌謡史に残る名曲の数々を、完成に至るまでのエピソードに触れながら紹介する本がある。『昭和の作曲家20100曲』『昭和の作詞家20人100曲』だ▼その中に大久町出身の霧島昇が歌った曲が収録されている。「誰か故郷を想わざる」はじめ「三百六十五夜」「一杯のコーヒーから」「目ン無い千鳥」▼いずれも戦前から戦後にかけてヒットした作品で、夫人の松原操(ミス・コロムビア)とのデュエットもある。本には含まれていないが、今が旬の古関裕而作曲による「若鷲の歌」がある。これらは年配の人なら一度は聴いたり口ずさんだことがあるだろう▼会津坂下町で郷土の歌手・春日八郎を顕彰する「記念公園/おもいで館」を見学しながら、大久町の海竜の里センター駐車場に立っている歌碑を思い出していた。もう少し霧島の存在を再認識してもよいのではないか。彼の曲を元にした歌謡大会など、参加者が多くなると思う。名曲に触れてほしい。