2020.3.28
世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスの感染拡大で言い知れぬ不安にさいなまれる毎日だ▼そんな中で30日からいよいよ本県を舞台に、作曲家古関裕而をモデルにしたNHK連続テレビ小説『エール』がスタートする。本来なら7月から始まる予定だった東京五輪へ、文字通りエールを送るドラマだったのだが、その五輪の延期が決まり、いきなり<ハシゴをはずされた>格好となった▼ゆかりの地・福島市でも30日に開く予定だった「古関裕而メモリアルコンサート」が中止になった。本来なら桜の開花とあわせ、県都は<朝ドラ景気>で活気づくはずだったのに…▼平成25年度上期に放送された「あまちゃん」は東日本大震災から立ち上がろうとする被災者に笑顔と勇気を与えてくれた。同じ9月まで放送の「エール」は、感染が最も苦しくなるかもしれない時期に、われわれにどんなエールを送ってくれるだろう。まずは「高原列車は行く」でも口ずさんでみるか。