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2020.7.7

日本三大急流の一つ熊本県の球磨川からあふれた濁流は人吉市など周辺自治体の集落を次々と飲み込み、甚大な被害を及ぼしている▼東日本台風で迫りくる濁流に恐怖を味わった市民にとって、今回の豪雨は決して他人事ではない。「数十年に一度」という表現が成り立たなくなるのではないかとの疑問のもと、命を守るためにどうすべきか、根本から考えを正さなければならない時期に来ている▼さらに新型コロナウイルス感染症にも気を配る必要がある。感染リスクの高い高齢者にとって、安心を提供するはずの避難所が感染の温床となっては元もこうもない。水俣市では、感染を心配して車で過ごすことを希望した避難者もいたという▼“新しい避難様式”が議論される中、市は避難所での感染予防策を想定した訓練を実施した。人員的な課題も浮き彫りとなったようだ。今回の結果を生かし、市民の安全を最優先に災害時どう避難すべきか、しっかりと伝えてほしい。

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