2020.7.16

テレビのワイドショーでは新型コロナウイルス関連のニュースが流れないことはない日々が続いている。そして、毎日発表される新規感染者の数が、最大の関心事になっている▼思えば、９年前、県内では似たような状況下にあった。その時の関心事は、原発事故による放射線量だったが、毎日発表される各地の線量に怯える日々だった。未知の恐怖にさらされると言う点においても共通点があったように思う。そしてもう一つ、専門家と称する先生たちがテレビに出ていたことも同じだ▼専門家らしい持論を展開するのだが、時に政府の方針と違った見解を示すことが、かえって国民の不安を煽ることになっていたようにも思える▼前例がないことなので様々な見解があるのは当然だが、国民を惑わせてはいけない。今こそ、国が主導し、医学界の粋を集め統一見解として国民をリードする必要があるのではないか。国民が迷うことなく「正しく恐れる」ためにも必要なことだ。