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2021.03.24

今年63歳になる知人が、年金をもらうからと長年勤めた会社を退職した▼正直、63歳で勤めを辞められる人は、今の時代少ないのでは。公的年金の開始年齢は現在、65歳が基準である。そのため65歳まで働く人は多い。ただ、高齢化社会の到来で、支給年齢は引き上げられ、受け取る年金も年々少なくなっている。老後の生活は国に頼れないと、65歳以降も働くことを希望する人は少なくない▼少子化から労働力不足が叫ばれる中、理由はさておき高齢者が働き続けることはいいことだ。国も生涯現役と言って、70歳定年を企業に求め、働きたい高齢者を後押しする。その裏には労働力不足を補うだけではなく、膨張する社会保障費の補てんと抑制のため、少しでも長く高齢者には年金受給側から負担する側にまわってほしいとの狙いもある▼悠々自適の老後などは、夢のまた夢だ。高齢者を大切にしない国はいづれ衰退する。なぜなら老いはだれもがたどる道だから。

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