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2021.08.23

慶応4年(1868)のきょう23日、会津若松市の飯盛山で白虎隊が悲劇的な最期を遂げた。城下の町に火の手が上がった光景を目の当たりにした16、17歳の若き隊士たちが落城したと思い込み、自刃したと伝えられる▼白虎隊らを輩出した会津藩校の日新館。入学前の藩士の子弟たちは「什」と呼ばれる10人前後で集まりを作り、会津武士の心構えを身につけた。「什の掟」と呼ばれ、最後は『ならぬことはならぬことです』で締められる▼実際の藩校は戊辰戦争で焼失したが、昭和62年、「会津藩校日新館」として、完全復元された。開館後、当時白虎隊を主人公としたドラマなどが放送され、郷土史に興味を持ち、何度か足を運んだ▼今で言えば16、17歳は中学3年、もしくは高校1年の少年たちだ。学校の夏休みもあとわずか。羽目を外したいと思うが、コロナ禍で我慢の日は続く。『ならぬことはならぬことです』。命の重みを自覚し、感染終息の日を待ってほしい。

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