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2021.09.28

今夏は家族全員で巣ごもりする〝冬眠〟ならぬ、〝夏眠〟のような毎日だった。遠出はできず、たまに出かけても近所への散歩程度。体調を崩して畑仕事もろくにできず、わが子の思い出といえば母親とのお菓子作りか▼物心付いたときから欠かさなかった親の実家へのお盆、お彼岸参りも取り止めに。自粛を呼び掛ける行政の切実な声に反し本市では帰省による新規陽性患者が相次ぎ、クラスターも発生。もやもやとした思いはかつてないほど膨らんだ▼福島、郡山市でまん延防止等重点措置が前倒して解除される際、取材先から「何でいわきは一向に減らないのか」と逆に問われ、返答に窮した。新しい生活様式や度重なる自粛への〝慣れ〟が大丈夫だろう、との〝油断〟を招いたのだろうか▼今月末でようやく本市でも重点措置が解除されるが、自粛生活が終わりを告げる訳ではない。リバウンドを防ぐためにも、1人ひとりの自覚と責任、節度ある行動が求められる。

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