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2022.01.25

13年も前になるが、残暑厳しい9月のある日。小名浜漁港の岸壁から2歳の女の子が海に落ちた。父母と釣りに訪れ、親が目を離したすきに転落。海面をのぞき込もうと岸の端に手をつこうとしたところ、目測を誤った▼すると母は躊躇することなく飛び込んで娘をつかみ、父は近くで釣りをしていた男性数人と協力し必死に浮かぶ2人を何とか救い出した。子を思う勇敢な行動に恐れ入るとともに、極寒の海ならば、周りに人がいなかったらどうなっていたか、現場を訪れ身震いした▼コロナ禍で「密」が避けられるとして、若者や女性に釣りが人気だという。小名浜港も週末となると県外ナンバーの車が並び、釣りを楽しむ人々の姿が見られる▼このようなご時世、アウトドアを楽しむのは結構だが、本県では釣り客の海中転落が増加傾向にある。ごみ問題も深刻だ。マナー順守はもちろん、救命胴衣を着用するなど、命を守る準備をして海洋レジャーを楽しんでほしい。

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