2012.11.19
先日発売になった自由国民社の『現代用語の基礎知識2013』を買い求めた。特集には「3・11後、この国の選択」、巻頭巻末を除いて15項目の2万7000語を解説している▼以前は例年購入、調べ物の際の必需品だったが近年は、つい手軽なネット検索で済ませることが多く、久々に手に取った感がある。開いてみて各所に時代を痛感した▼まず、「政治」の前に「環境」が、「経済」の前に「国際情勢」と「各国事情」の項が配されていたことである。日本が現在置かれている状況を、目の前に突きつけられた思いだ▼もう1つ―かつて就職試験を控え「読破する」と日々ページを繰っていた知己もいたが、『現代用語の基礎知識』は大学生の就職活動に必須の1冊だった。それは今も変わらぬようだが、その本体に何と「就活成功への活用術」までが掲載されているのだ。それは本来、学生自身が考えるべきことで〝過保護〟の文字が頭をかすめた。これも時代なのか。