2013.05.17
赤のテンガロンハットにベスト。髪には1輪のハイビスカス。先日、勿来町白米と瀬戸町が交わる水田でフラガール2人による田植えが行われた。フラの衣装ではなく、ハワイの農作業時の服装という▼一見、アンバランスだが、その姿はひんやりと霧のかかる風景に際立っていた。福島県産の農畜産物に影を落とす風評被害払しょくを目的に今月9日、JA全農福島本部「ふくしま農業PRサポーター」に任命されたフラガール。初仕事がこの田植えだった▼報道向けの絵作りが主とはいえ、彼女たちには慣れない作業。ぬかるむ土に足を取られながらも各社の写真ポーズに応じていた。その笑顔は新聞、テレビで全国に発信され、本県農産品の安全PRに一役買った▼フラガールの母体、常磐興産の3月期決算では1年ぶりの黒字転換と過去最高の当期純利益を計上した。ハワイアンズの利用者数も震災前に戻りつつある。低迷した観光にも光明が見えてきた。