2010.03.01
チリ中部沖を震源とするマグニチュード8・6の大地震で、昨日は津波情報に釘付けの一日となった。三陸沿岸には大津波警報、福島県沿岸にも津波警報が出され、市も災害対策本部を設置して最大限の警戒態勢を敷いた▼過去に何度も巨大地震が起こっているチリだが、50年前(昭和35年)、観測史上最大というマグニチュード9・5の大地震による大津波が三陸沿岸を襲った記憶がよみがえってくる▼市内でも一部の地域に避難勧告が出され、海岸に近い道路数カ所が通行止めになるなど緊迫した。幸いに津波の高さが予想を下回ったため被害は出ずに済んだが、海の近くに住む人たちはさぞ心配したことだろう▼災害は忘れたころにやって来るものだし、避難したり対応策を講じる余裕もないものもある。こうした事あるごとに、どこに避難すべきなのか、何を持ち出すのかなどを家族の中で確認し合っておきたい。〝日ごろの備え〟が命を守ることに繋がるからだ。