2010.03.08
病気をさせないように、ケガをさせないようにと無我夢中で子育てをしていた若いころ。それでも不注意から子供に思わぬ傷を負わせてしまったり、夜中に急病で病院に連れて行ったこともあった▼乳幼児の事故はほとんどが家庭の中で起きる。その1つが「誤飲」だ。厚労省の発表では、2008年度の誤飲事故のうち最も多かったのが「たばこ」で33・3%を占め、調査開始以来30年連続で第1位だったという▼たばこ1本が乳幼児の致死量に相当、灰皿の火消し水を飲んだ場合はさらに危険だと聞く。1歳半ぐらいまでは身近なものを何でも口に運ぶ。たばこに次いでおもちゃの誤飲が多く、気道を塞ぐ恐れのあるピーナツなども危険だ▼事故を防ぐには親の注意に尽きる。まず、乳幼児の目線になって室内をチェックし、手の届く範囲に誤飲に繋がるようなものを置かない予防策が第一。その上で、万一に備えて家庭でできる応急処置を知っておくのがいいだろう。