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2010.04.05

 「生物多様性」という言葉をご存じだろうか。簡単にいえば、地球上のあらゆる生物種がつながりあい、それによって多様な生態系やバランスが保たれていることだが、日本での認知度はなかなか高まらない▼実は生物多様性の恵みによって人間の暮らしや地球環境は支えられていて、失うことは人間の生存そのものを危うくするほど重要なことなのだ。この生物多様性が今、危機に瀕している▼1年間に約4万種ともいう驚異的なスピードで生物が絶滅しているというのだ。その原因のほとんどは開発や乱獲、外来種による在来種の駆逐、商業価値追求による種の単一化など、人間活動によるものだといわれている▼今年は、国連が定めた「生物多様性年」。10月に生物多様性条約締約国会議(COP10)が日本で初めて開催され、地球規模での生物種保全について次期目標の枠組みなどが議論される。1人ひとりもまた、何ができるのかを考えてみる機会にしたいものだ。

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