2011.05.12
本紙7日付の1面に掲載された「天国の工藤君、命を救ってくれてありがとう」の記事。命を救われた介護福祉士の鈴木啓一さんが書いた記録を本社窓口でお分けしたところ、数十部に上るなど数多くの反響をいただいている▼先日、ある読者の方からも手紙をいただいた。「ほかの人に知られなかったかもしれない出来事、広く感動を呼ぶ記事に巡り合えました。『がんばって いわき』と叫びたい気持ちでいっぱいです」と結んであった▼11日で東日本大震災から2カ月が経過した。いわきを含む本県浜通りでは、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響もあり、がれきの撤去作業などは行われているものの復興への歩みは遅れていると言わざるを得ない▼未曾有の被害をもたらした東日本大震災。〝復興〟といっても、どこから手をつけていけばいいのか分からない。1人ひとり、それぞれの立場でできることから始めていけば復興につながるのかもしれない。