2011.07.21
政府と東京電力は19日、福島第一原子力発電所の収束に向けた進ちょく状況と、今後の新たな工程表を発表した。今度の工程表には、4、5月に発表された工程表に盛り込まれた初めの3カ月のステップ1がほぼ達成できたとして、3~6カ月のステップ2の取り組みが示されている▼今回の工程表では、来年1月に目指す冷温停止の日程は変わっていない。新たに3年程度の中期的課題として、冷温停止状態の継続や燃料の取り出し作業開始などが盛り込まれた▼最初に発表された工程表から約3カ月。これまでの作業でも冷却システムが順調に稼働しない、高濃度汚染水が漏れ出したなど、毎日発表される第一原発の状況に一喜一憂してきた▼これから冷温停止状態まで、最長で6カ月かかるという。工程表が示した安定状態となる来年1月まで、進ちょく状況を見守っていかなければならない。何とか工程表通りに作業が進んで、一日も早い原発事故の収束が望まれる。