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2011.08.20

 夏の甲子園大会決勝は日大三が光星学院を11―0で破って優勝した▼毎年、試合とともに各校の校歌を楽しみにしているが、私立で印象的な歌詞があった。「一番高い所に登って一番光る星を掴んだ/一番辛い道を選んで一番強い心をまとった」(愛知・至学館)、「水。手のひらに抄えば、手のひらになる」(広島・如水館)▼英語交じりで「レッツビー、ツゥギェザー」と歌ったのは群馬・健大高崎だ。おかたい七五調でない、故郷の名所もない、従来の校歌の常識にとらわれないポップス調のメロディーが新鮮だった▼校歌と同様、今夏の甲子園でも私立の台頭が著しく、8強で公立は習志野だけだった。今や、地元選手によるハンドメイドのチームでは地方大会を勝ち抜くことすら難しい。もちろん公立・私立に関係なく選手は皆ひたむきなのだが、対抗する公立勢の巻き返しに期待したい。夏の暑さをまといながら、来春のセンバツにつながる秋季大会が、間もなく始まる。

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