2011.10.14
あすから新聞週間が始まる。期間中は新聞配達・少年の日、新聞広告の日など活字媒体を構築する販売、営業部門にも目が向けられる▼紙面で批判にさらされる総理大臣だが過去の発言はなかなか面白い。「死亡広告しか信用せんよ。これには嘘がない」「経済欄を読め。株価に注意しろ」「新聞記者の諸君は出てってください」「これだけ情報が載ってるんだ。新聞代は安いもんだよ」▼これらは吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄の順で新聞にあるいは記者に向けたものだ。さて、同週間とタイミングよくラトブ5階のいわき総合図書館で後期常設展示「いわきの地域新聞と新聞人」が開かれている▼明治から戦後までの各紙創刊号を閲覧しながら、その時々の時代に立ち向かう意気と国策による統合、廃刊で消えていったはかなさを感じた。戦後の新聞解説に「現在も継続しているのは『いわき民報』だけです」とあった。自賛するどころか、身が引き締まった。