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2011.11.04

知人がアメリカ・ワシントンに出かけた。現地に嫁ぐ娘さん宅を訪ねるものだが、出発前にお土産の話になった。持参するのは、サントリーの「Y」という銘柄▼「なにも足さない。なにも引かない」のコピーで知られるピュアモルトウイスキー。やや高価なため、滅多に味わうことはできないがアメリカ人には喜ばれるらしい。昭和初期、国産初のウイスキー「白札」を発売した歴史がある▼当初、その独特の焦げ臭い匂いのため売れ行きは芳しくなかったが、製品は世界に通用するまでになった。数々の文化事業を手がける同社だが昭和61年、東京・赤坂に開館した「サントリーホール」の運営もその1つ▼同会場で8日、植田中吹奏楽部が晴れの舞台に立つ。N響、東京芸大、桐朋学園大の学生有志らが出演する復興支援の演奏会に大船渡市の小学校とともに招待された。創業者鳥井信治郎氏のモットーは「やってみなはれ」。臆せず練習の成果を披露してほしい。

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