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2011.11.11

「巨人・大鵬・卵焼き」ならぬ「おしん・竹下・隆の里」という流行語があった。急逝した鳴戸親方は元横綱隆の里▼昭和58年、糖尿病を患うも角界の頂点を極めた力士に当時、高視聴率を誇ったNHK朝の連続ドラマ「おしん」の主人公を彷彿させた。ともに逆境に耐え、生き抜く姿が国民の共感を呼んだものだ▼かたや竹下さん。のちの首相だが、同じころ政界の一大勢力、田中派にあって次を狙うニューリーダーと目されていたが、親分角栄氏に後継を託す気のないことを知り、60年に同士と図り派内に「創政会」を旗揚げする▼クーデターを知った角栄氏、「太政官布告以来、県議出身の総理大臣はいない!」と怒りをあらわにしたという。震災から8カ月、延期されていた県議選が10日告示された。いわき市では定数10人に15人が立候補する激戦模様。この国難に対し、国会議員、県会議員の区別はない。震災、原発事故を耐え忍ぶ県民の審判がどう下るか見極めたい。

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