2011.11.26
新潟県上越市に本社がある上越タイムス紙上に「被災地からの警鐘」と題した連載がある▼震災で大きな被害を受けたいわき市の直後の混乱ぶりと復旧・復興に立ち上がる市民の様子を掲載した弊紙の震災1カ月、3カ月の連載を加筆・訂正したうえ、新たに〝その後〟を加えて上越の読者に読んでいただいている▼大河ドラマ『天地人』の舞台にもなった上越市。海と山に挟まれ、いわきと福島第一原発と同じような距離に柏崎刈羽原発がある。新潟中越沖地震(平成19年)の記憶も新しいだけに東日本大震災の惨事は他人事ではないはずだ▼連載は、マスコミでは報じられない、市民の目線での悲しみや怒り、復興への強い気持ちを紹介している。上越の読者に少しでも参考にしていただければと思う。連載の終わりには、現在のいわきの様子を写真で特集する予定だ。悲しみをこらえ、互いに協力し合いながらここまではい上がってきたのだ、という姿を見てもらおう。