2012.05.22
先週末、利根川水系の千葉、埼玉、群馬県の浄水場の水から、国の水質基準を超えた有害物質ホルムアルデヒドが検出された。5カ所の浄水場では、取水や給水を停止した▼千葉県では、柏や流山など5市の約35万世帯で断水したという。断水により、給水所で長蛇の列をつくる様子や不便な生活を強いられた市民、飲食店などがテレビなどで報道されていた▼東日本大震災では、市内のほぼ全域で断水。わが家も約1カ月間断水に見舞われた。ようやく、給水が始まった矢先の4月11日の余震で、再び市内の広い範囲で断水した。余震の断水は5日程度で復旧したものの、ダメージは大きかった。震災、余震で経験した合わせて40日近くの断水は人生でも初めてだった▼給水所に並んだり、ペットボトルの水が売り切れるなど、テレビで報道される様子を見て、震災当時を思い出した。水道、電気、ガスといったライフラインはまさに〝命綱〟。あらためて大切さを実感した。