2012.10.24
10月に入り、各地でお祭りなどのイベントがめじろ押し。震災から1年8カ月余り。被災地いわきでも、復旧に向けた動きが活発になってきているだけに、市民の中にも心に余裕ができてきたのか▼今月初めには、被災で大きな被害を受けた小名浜港で「いわき小名浜みなとフェスティバル」が行われた。いわき大物産展をはじめ、全国の港町うまいものが集まったグルメ全国大会、太平洋諸国舞踊祭などが開かれ、会場は大勢の家族連れでにぎわった▼市内には、今でも震災前の生活を取り戻すことができずに、不自由な避難所生活を続ける人たちがたくさんいる。その人たちへの支援の輪は確実に広がっている。多くの人の応援の気持ちが、時として萎えがちな被災者の気持ちを奮い起こすようになればいい▼その一方で、廃炉に向けた福島原発の道筋が見えず、被災者の焦りは募るばかり。政治家の皆さんには、もっと応援の気持ちを強く持ってもらいたいものだ。