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2012.12.01

近ごろの取材でやりにくくなったことの1つに写真撮影がある▼ある小学校で催しがあって、教室でその様子をカメラにおさめようとしたら、先生に「子どもたちの顔がわからないように撮ってほしい」と言われた。撮影は親の許可をとってから。プライバシー、個人情報の保護からそうせざるを得ないのだという▼催しに参加した子どもたちのいきいきした表情を新聞で紹介するつもりだったのだが、今の世の中なかなか難しい。後日、障がい者施設でも同じようなことがあったが、見られても構わないもの、よくないものの線引きはデリケートだ▼プライバシーの壁が大きく立ちはだかることがほかにもある。幼児虐待の事実があるのに隣近所や保護観察所などが立ち入ることができず、最悪の結果を招いたというケースもその1つだ。さて、昔はどうだったろう。さまざまな情報が容易に流れてしまうことの功罪が人間関係の不信感を招いたとするなら、とても残念だ。

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