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2013.06.29

四倉町に生まれ、いわき石炭産業の祖と言われた片寄平蔵の生誕200年に当たる今年、各地で記念事業が展開されているが、市民の反応は思ったほどではない▼平蔵を主人公にした「燃えたぎる石」という小説の作者植松三十里さんを招いて7月6日、文化フォーラム「片寄平蔵とその時代」を開くが、参加者は現在、目標の半分にも満たない状況だという▼材木商人だった平蔵が江戸の御用商人から聞いた石炭を内郷で発見し、石炭商・貿易商として財をなしていくのは、ペリーが黒船で来航して開国を迫り、安政の大獄から桜田門外の変が起きる激動の時代と重なる。そして彼の死にまつわるミステリー▼関心を集めるのに足る素地は十分あるはずなのだ。ならば、平蔵そのものより石炭をもっと身近な存在としてはどうか。どこかの露頭で石炭を採掘させ、石炭を燃やして調理したり何かを動かしたりする。あのにおい、黒煙を実際に体験させることも重要なのでは。

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