2013.08.23
今月3、4日に行われた錦町の御宝殿熊野神社例祭。神事と民俗芸能が一体となった伝統行事として、古くから地区住民などに親しまれている。毎年7月31日宵祭り、1日本祭の日程だが今年は違った▼同神社と姉妹関係にある「田人町御斎所山熊野神社」の大祭が4日に行われることが理由。昭和42年を最後に中断されてきた7年に1度の行事「みこし下山」があるため、御宝殿側が調整した形になった▼46年ぶりに田人町から下ってきた御斎所山側の神官、稚児、祭典関係者など約150人を歓迎した様子は壮観そのもの。数日後、何気なく手に取った『いわき発・鮫川折々紀行』に前回の模様が掲載されていた▼「ことしの大祭は新産業都市誕生を記念し、田人町御斉所熊野神社氏子総代と合流し、二十五年ぶりで大がかりに催された」と当時の本紙記事を引用し、2万人の人出があったことも記されていた。灯台下暗しを恥ながら、著者の労に頭が下がった。