2013.08.28
残暑厳しいが、暦の上では秋だ。ところで、1年で最も交通事故が多発するのは、日が短くなる10月から12月にかけてであることは、知られている。ただ死者数だけを見ると、9月以降に急増していることが、警察庁の調べで分かった▼調査は、日没の前後2時間に起きた交通事故について行われ、警察庁が昨年1年間を対象に初めて実施。結果、9~12月は5~8月の2・4倍、およそ6人に1人がこの時間帯の事故で亡くなっている。秋は、帰宅や買い物などの人出と交通量の増える時間帯とが重なる上、車のライト点灯の遅れなどが原因と分析▼また、日没が早くなるのに加えて服装も地味な色合いになるこれからの時期、特に街灯の少ない道では、ドライバーからすると歩行者や自転車の発見は遅れがち。まして反射材を身につけていない歩行者、無灯火の自転車だったりしたら、事故に遭う確率は高くなる▼来週は9月。歩行者もドライバーも一層の注意が必要だ。