2014.03.05
このところ、公の立場にある人の発言に首をかしげることが多い。集団的自衛権問題をめぐり、行使を容認する憲法解釈で、国会論議を経ずに、閣議決定しようとする安倍首相もその1人▼国民や国会の理解を得ないまま、閣議決定しようとする首相の強引なやり方に、同じ与党の公明党からも反対の声が上がる。憲法解釈の次は憲法改正。この筋書きが透けて見えるだけに、時間をかけ慎重な議論が必要なのだが…▼開いた口がふさがらないと反発をかい、1度は閉じた口をまた開いて物議をかもし出しているのがNHKの籾井会長。就任会見での発言に関して「個人的な見解だった」と撤回したのに、その後の経営委では、「失言したのでしょうか」と開き直る始末▼そして極まりないのはスケートの浅田選手に対する東京五輪・パラリンピック組織委員会長の森元首相の失言。この人に関しては言葉もない。責任の重い立場にある人だからこそ、慎重な発言が求められる。