2014.06.13
4年に1度の祭典、サッカーワールドカップ(W杯)が開幕した。開催地は南米ブラジル。競技自体は詳しくないが日本出場には興味がある。思えば十数年前まで、手の届かなかった大会だった▼勝利の女神がほほ笑みかけた93年のアジア地区最終予選。ロスタイムで同点ゴールを決められ、悲願の初出場は潰えた。あの「ドーハの悲劇」を衛星放送で体感した虚脱感は忘れられない▼私的には、76年6月26日に日本武道館で行われたアントニオ猪木対モハメド・アリ戦を世界的大会とする。試合決定から当日の結果まで、国内外のメディアがこぞって報道したものだ▼この試合では「クローズド・サーキット」なる言葉が頻繁に使われた。生イベントを多くの上映会場に流し対価を得る方式だったが、収益が上がらず猪木側が大きな負債を抱えた。15日のW杯日本初戦では、いわき明星大がパブリック・ビューイングで無料公開する。マナーを守り、観戦を楽しもう。