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2014.08.22

広島市内北部を襲った局地的大雨による土砂崩れ。これまでに死亡・行方不明者が90人超という情報がもたらされている。テレビを見る限り、押し寄せた大量の土石流になすすべもないようだ▼さまざまな理由から海山、河川沿いに家を建てることがある。東日本大震災で大きな被害を受けたいわき市沿岸部では住民の多くが集団移転、個別移転などでやむなく慣れ親しんだ土地を離れている▼予期せぬ災害に対処するには、普段からの心構えが大切なのだが、大震災から3年半がすぎようとしている中、忘却したい思いが無意識に働き、つい安穏として日々を送っている。これでは教訓は生かされまい▼震災後、行政などでは「防災ハザードマップ」を作製し、居住区内の現状周知を行っている。今月29、30の両日、市総合防災訓練が市内全域で実施される。あのつらい体験を忘れずいま一度、ハザードマップをもとに避難の行動、場所などを再確認するべきだ。

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