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2014.12.25

先日、平の映画館「ポレポレいわき」前を通り驚いた。館内からあふれた親子連れが、建物をぐるりと取り巻くように列をなしていた。どうやら子どもたちに大人気の「妖怪ウォッチ」公開日だったようだ▼おそらくこれほどの盛況ぶりは最近見たことはなく、同館の出稿する本紙広告にある「入場には整理券が必要となります」の文言もうなずける。私事ながらここ数年、映画館に足を運んだのはほんの1、2回にすぎない▼少し待てば店頭に用意されるレンタルDVD、あるいはCS放送の映画専門チャンネルをあてにするせいだろう。テレビの出現とともに、昭和30年代半ばをピークに下がり始めた映画人口だが、スクリーンで観賞する魅力は今も不変だ▼もう30年前になるが、帰省時に東映系の館で見た薬師丸ひろ子主演『セーラー服と機関銃』。座席は埋め尽くされ、仕方なく立ち見したものだ。年末の思い出だが、映画は古い記憶を呼び起こすものである。

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