2015.02.13
本紙創刊から約70年。自紙で恐縮だが本日付で紙齢第2万931号を刻む。直接手にできるのは、昭和51年からひと月分をまとめた縮刷版。40年前からの古いページをめくると時に事件、事故などに目を奪われる▼交通事故、大火、一家心中、強盗殺人など人命を奪う悲惨な出来事が確認でき、犯罪を扱った小さな記事には知った人の名が偶然あったりもする。もちろん過去のこと、現在とは何の関係もない▼「いわき」を知る場合、あくまで事実を伝えてきた新聞に資料価値が見いだせるだろう。頭を悩まし、足で稼いだ先輩らの汗の結晶が、にじんだ活字から伺い知ることができる。さて本日付中面で「あの日、あのとき いわきアーカイブ」がスタートした▼初回は昭和27年2月5日に観測された最低気温氷点下10・7度、同41年2月2日に撤去が決まった国道6号十五町目の交差点ロータリー。当時の本紙記事が掲載され、解説が加わる。ぜひご一読を。