2015.08.15
学校の社会科(日本史)の授業のペースが遅れて、第2次大戦と戦後日本の歩みの部分がじっくり学べなかった、という話を聞いたことがある▼10代・20代でも戦争に関心を寄せ、自ら戦争体験者から証言を聞き、現場を訪れ、資料を集めて検証をする若者も少なくない。しかし大多数は「戦争? わかんない」と無関心なのが現実だ▼戦争に対する歴史認識は人それぞれだが、学校でもっと時間をさいて、生徒自身が戦争を考える上での基礎知識を学ばせてもいいのではないか。でないと、中国や韓国が虐殺や従軍慰安婦、領土問題について日本を糾弾しても、安倍政権が安保法案を強行採決したことに対しても、自分の意見を述べることができない▼安倍首相は昨日の談話で「私たちは(戦争のことを)未来に語り継ぐ責任がある」と述べたが、では次の世代へどうやって語り継ぐか具体的な方法は見えてこない。今日は終戦記念日。平和で暮らせることをかみしめたい。