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2015.10.08

先日、テレビの報道番組の制作に携わる大学の同級生が、「カジキグルメを通しての復興」のテーマの取材でいわきを訪れた▼震災復興の過程を見てもらおうと、薄磯から小名浜にかけて案内し、全体が見られる所と言うリクエストに、もう何年も行っていない所だったが、湯本から小名浜方面を見下ろすには絶好の場所だと思い、湯の岳を案内した▼しかし行ってみて驚いた。周辺の樹木が道路に覆いかぶさり、枝や木の実も路面に散乱していて、車の行き来すら大変な状態。肝心の眺望は、その樹木にさえぎられていた。道路に関しては、水石山も同じ状況だ。かつての子どもたちの遠足のメッカ、市民の憩いの場と言う雰囲気は全く無い▼震災後、行政は風評被害の払拭、そして観光再生に奔走して来たが、「箱もの行政」ならぬ「箱もの観光」に頼ってきた感が否めない。景色の良さは観光の原点だ。経済効果は大事だが、「天然の観光資源」の再生も忘れてはならない。

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