2015.10.13
小名浜魚市場に7日早朝、サンマ約100㌧が初水揚げされた。海水温が高いことなどが影響して魚群の南下が鈍いことなどから、昨年より15日遅い初水揚げとなった▼水揚げしたのは、中之作漁協所属の「第21権栄丸」で、北海道根室市の東南東約240㌔沖で漁獲された。初入札では、1㌔当たり251~300円のご祝儀相場で、放射性物質検査は、検出限界値未満だった▼初水揚げに先立って、約1カ月前の9月8日に「ふるさと小包『生さんまゆうパック』」の第一便が発送された。第一便発送時点で、約8900箱の事前申し込みがあったという▼市は市水産物地域ブランド化推進委員会を立ち上げ、「常磐もの」の地域ブランド化を進めている。常磐ものには沿岸性の魚のほか、回遊魚、加工品、食べ方、水産関係者も定義されている。こうした取り組みが水産物の風評払拭を図るとともに、市場競争力強化や消費者への認知向上につながることを期待したい。