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2015.12.17

もう40年近く前の小学生のころ、父に連れられ、国立競技場にラグビーの試合を見に行ったことがある。全日本とケンブリッジ大学の試合だった▼大学生と、全日本のチームで対戦するとは、あまりにも不公平じゃないのかなと、子供心に思ったのを覚えている。当時のラグビーの勢力図ではえりすぐりの日本人ラガーを集めても、本家イギリスの大学生にも敵わないのが常識とされていた。しかしその日の試合は、点差こそ忘れたが、全日本の勝利と言う劇的な試合だった▼そして、時がたち、名将、エディ率いる、新生「ジャパン」として進化した彼らは、今年、ワールドカップで強豪、南アフリカに競り勝った。誰もが固唾をのんで見守った終了間際、同点の選択肢を捨て、勝ちにこだわった彼らの心境を思うと震えが止まらない▼「世紀の番狂わせ」と言われたが、この言葉は好きじゃない。「世紀の大勝利」こそふさわしい。間違いなく今年のトップニュースだ。

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