2015.12.19
いわき市の市制施行50周年を来年に控えてさまざまな記念事業が予定されているが、この半世紀を振り返る手段の1つとして「すごろく」を作れないかと考えている▼まず、それぞれのマス目を埋める社会、経済、文化、スポーツなどこの50年の間にいわき市が刻んださまざまなエポックメーキングな出来事を抜き出す。それによって7つも進んだり、3つ後戻りしたり、1回や3回休むはめになったり、へたをすると振り出しに戻ったりしてしまうこともある▼そうした山あり谷ありの明暗の50年をかき分けながらゴールにたどり着く。東日本大震災の悲劇は〝振り出しに戻る〟ほどの暗ととらえられるか。今では夢のような磐城高野球部の夏の甲子園準優勝の快挙は、いったいいくつ前に進むことができるだろうか▼マス目も50や100ではつまらない。いっそギネス級の数のマス目を作っていわきの半世紀をたどってみたい。ゴールの先には何が見えるのか、楽しみだ。