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2016.03.09

東日本大震災から明後日で5年を迎える。海岸部を襲った津波被害のつめ跡は大きく、これからのいわきはどうなるのかと、暗たんたる思いになったことを覚えている▼震災後、ライフラインは寸断され、生活に困窮する中、全国から寄せられた支援物資や、ボランティアの人たちの働きによって復旧は進んだ。市の復興は年を追うごとに進み、震災前の生活に戻りつつある。その一方で、原発の爆発事故によって相双地区からいわきに避難している人たちは、仮設住宅などで将来の見通しがたたないまま不安な生活を送っている▼仮設で暮らす孤独な高齢者の心のすき間を狙っての、特殊詐欺や便乗商法には腹が立つ。警察や金融機関では、詐欺に引っかからないようにと訴えるが、次から次へと新たな手口を考え、取り締まりが追い付かないのが現状だ▼繰り返しになるが、被害に遭わないためには、お金を振り込む前に家族や知人に相談を。大地震の犠牲者に合掌。

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