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2016.09.01

今の時期、日本列島においては、ちょうど台風の襲来シーズンであり、8月後半には、いわき市でも2週続けて避難勧告や避難準備情報が発令された。いや応なしに防災意識が高まったという市民も多いだろう▼そんな折、書店の店先で興味深い一冊に出合った。タイトルは『書き込んで備える防災+手帳』。来年用の手帳なのだが、日ごとに「沢や井戸の水が濁ったら地すべりの前ぶれ」「寝室のドアは常に少し開けておく」といった防災メッセージが付いているほか、3・11を教訓にした地震や台風、洪水、さらには原発事故にまで対応するノウハウが載っているのだ▼こうした災害対処法はいろいろな冊子等で目にすることはあるが、それらを常に携えている人はそういないだろう。が、手帳であれば日ごろ携帯するもの▼ならば万一に備え、こんな手帳を使ってみようかという気にもなる。5年前の震災時を振り返り、1冊あるだけで、きっと心強いだろうと思うから。

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