1. HOME
  2. ブログ
  3. 片隅抄
  4. 2016.10.14

2016.10.14

このところノーベル賞受賞の話題で盛り上がっている。昨日は村上春樹さんの文学賞に期待が高まったが、意外なことに歌手ボブ・ディランさんに決定した▼柔らかめの話だが、昭和58年ごろ「金曜日の妻たちへ」というテレビドラマがあった。東京郊外の振興住宅地に住む何組かの夫婦を取り混ぜ、時に艶めいた回も世間の話題になった。番組の冒頭流れるのは「風に吹かれて」▼歌声はディランさんではなく、ピーター・ポール&マリー。いわゆる「PPM」だった。耳触りのよい曲だったので、今でもその一場面を思い出す。かつて和製フォークが全盛を極めた時代があった。反体制を旗印に若者の支持を得た▼その波も静まったころ吉田拓郎、井上陽水さんらが一世を風靡。中学時代、こちらも人並みにフォークギター片手に彼らの曲に親しんだ。10代の時に覚えた歌詞は今でも忘れない。大衆の心に刻む音楽を創造する力は文化でもある。受賞に値するだろう。

関連記事

海産物加工品の製造販売 丸市屋

カテゴリー