2016.11.08
秋の全国火災予防運動が、明日から始まる。これからは火を使う機会が増える冬場に向かうだけに、市消防本部では運動を機に、火災を減らそうと警戒を強める▼先月末にも鹿島町で住宅火災があり、77歳の男性が焼死する痛ましい事件があったばかり。よく言われることだが、火事はそれまで蓄えた財産を一瞬にしてすべてを灰にするばかりか、命さえも失うことがある。それだけに火の取り扱いには注意が必要だ。消えたと思っても決して油断してはならない▼放火が疑われる不審火が後を絶たない。火災は火の扱いに注意を怠らなければ、ある程度は防げるものだが、放火は注意だけでは防止できないのが怖い。そこで家の周りに燃えそうなものを放置しないとか、不審者を見たら警察に通報するといったことぐらいしか、有効な手立てが見当たらない▼運動は1週間続くが、これで終わりではない。火災は1年中ある。火の取り扱いに注意するに越したことはない。