2016.11.30
あすから師走。忘年会シーズンを迎え、警察、交通安全団体では飲酒運転を防ごうと、警戒を強める▼しかし、努力のかいもなく、飲酒運転は後を絶たず、重大な事故につながってしまう事も多い。道交法が改正されるたびに厳罰化が進むが、根絶には至ってはいないのが現状だ。本紙に飲酒運転逮捕の記事が掲載されるたび、飲酒運転撲滅に頑張っている関係者にとっては、さぞ悔しい思いをしていることだろう▼飲酒運転と並んで大きな社会問題になっているものに、高齢ドライバーが関係する事故の増加がある。高齢者がかかわる事故は、判断の遅れが招く場合が多く、加齢による反射神経の衰えなどが原因とされている。警察では高齢ドライバーに対し、運転免許の自主返納を勧めているが、交通の利便性が悪い地方に住む高齢者を中心に、返納に応じる人が少ないのが実情だ▼高齢ドライバーには自らの衰えを自覚した上で、慎重な運転をお願いしたい。